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葬儀以後の仏事 ②

葬儀以後の主な法事

葬儀後の主な法事を挙げると、まずはじめは


(一)四十九日忌法要


死後四十九日の間を忌中(きちゅう)または中陰(ちゅういん)・中有(ちゅうう)と言い、この期間は死者が次の生に生まれかわる大切な時に当たるので、七日目ごとに追善供養をつとめて、死者の冥福を祈ります。


これは、まず第一回目は亡くなった日を一日目として七日目にあたる日につとめ、それ以降はその日より七日ごとに供養して、第七回目の七日目(七日×七回=四十九日)まで供養をつづけることです。この四十九日までの法要の名前は

初七日忌(しょしちにちき・しょなのかき)

死後七日目の日につとめる。


二七日忌(にしちにちき・ふたなのかき)

死後十四日目の日につとめる。


三七日忌(さんしちにちき・みなのかき)

死後二十一日目の日につとめる。


四七日忌(ししちにちき・よなのかき)

死後二十八日目の日につとめる。


五七日忌(ごしちにちき・いつなのかき)

死後三十五日目の日につとめる。


六七日忌(ろくしちにちき・むなのかき)

死後四十二日目の日につとめる。


七七日忌(しちしちにちき)・四十九日忌(しじゅうくにちき)

死後四十九日目の日につとめる。

この日のことをまた、満七日(まんしちにち)・満中陰(まんちゅういん)といい、この四十九日の供養で「忌(いみ)」が明けるので、この時に「忌明け(きあけ、いみあけ)」の追善供養を行います。また、地域によっては、逮夜(たいや)といって忌日の前日に法要を行うこともあります。


※四十九日が三ヶ月にまたがる場合に言葉の響きから、来世でも四十九「しじゅうく(始終苦)」が三月「みつき(身付き)=身に付く」ということで、取り越して五七日に忌明けの法要を行うこともありますが、この場合、特に意識せず、四十九日に合わせ執り行うことが良いでしょう。この法要を行ったあとは通常の生活にもどります。



(二)初月忌(しょがっき)


四十九日の間に、「命日」が一回まわってきます。「命日」というのはその人の亡くなった日の事であり、この日には死者の追善供養をします。例えば、十月五日に亡くなった人の命日は、毎月五日となります。従って「命日」は一年に十二回あり、後はじめての命日を「初月忌(しょがっき)」といいます。



(三)百ヶ日忌(ひゃっかにちき)


亡くなった日より数えて百日目で、この日もまた追善供養をつとめます。これは中国の儒教の教えから出たともいわれていますが、わが国の仏教でも、長い伝統風習となっていて、各地方で行われています。

また百ヶ日忌は別名「卒哭忌」とも言われており、大切な人を亡くした悲しみに一旦区切りをつけ、遺された方々が故人を想い泣く事をやめて、新しい環境を受け入れて前向きに毎日を過ごしなさいよという教えが込められている日でもあります。




(四)祥月命日忌(しょうつきめいにちき)


毎月の「命日」に対して、その人の亡くなった月の命日というのは年一回しかやってまいりません。これを「祥月命日」と呼び、その日に追善供養をつとめます。

※例えば十月五日に亡くなった人の「祥月命日」は、毎年の十月五日がそれに当ります。


(五)初盆(はつぼん)、新盆(しんぼん、にいぼん、あらぼん)


故人が亡くなってから、四十九日が過ぎた後の、初めて迎えるお盆のことです。



(六)年忌(ねんき)、回忌(かいき)、年回(ねんかい)


死後、四十九日忌、百ヶ日忌を過ぎてから、亡くなった年から一定の決まった年の「祥月命日」(亡くなった月日)に追善供養をつとめることです。


一周忌(いっしゅうき)…亡くなった翌年の祥月命日


三回忌(さんかいき)…亡くなった翌々年の祥月命日 三回忌からは、亡くなった年を数に入れて数えて、その年の祥月命日が、年忌、年回の当日です。


続いて七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、(二十五回忌)、二十七回忌、三十三回忌、丁寧な場合は、三十七回忌、四十三回忌、四十七回忌を経て五十回忌となり、更には百回忌を行う場合もあります。


また宗祖や開祖など特別の場合には、これ以後は、五十年毎に年忌を行う事もあります。これを遠忌(おんき)と言います。

例えば、百年忌(百遠忌)、百五十年忌(百五十遠忌)、二百年忌(二百遠忌)、二百五十年忌(二百五十遠忌)というようにすすみます。よく史上で有名な人の場合、何百何十年忌と言い、五百年も千年も追善供養をつとめる場合もあります。令和三年は日蓮大聖人の第七四〇年忌・日什大正師の第六三〇年忌でしたが、五十年毎には当らないので、七四〇遠忌、六三〇遠忌とは言いません。


※地域の風習やしきたりにより、弔い方も様々であるため、判らない場合は先ずは菩提寺住職に聞くことが第一です。ただ、たとえ間違った場合でも、故人や先祖に対する気持ちが大切ですので、致し方ないものと割り切り、次のご法事などには、間違いを正して行えば良いでしょう。


以上が、葬儀が終わった後の主な法事です。


〈顕本法華宗 法式研究所〉

“仏事あれこれ”については、総本山妙満寺第302世貫首 古瀬堅徳(日宇)猊下(1917~2003)著書、『法事と戒名のすべて』(有)技興社発行を参考に掲載しています。

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